破立
破立
はりゅう
破と立とからなる。破とは論破する、破壊する、矛盾を露呈する、和合僧を破した人、などの意がある。
立とは確立する、設定するという意である。
一切を空であると否定(破)したとき、諸々の事物はそのまま肯定されて(立)、妙有であると考えられる。
つまり破立とは、万法を破して真空の理を顕し(破)、万法の縁起を論じて妙有の義を顕す(立)ことを言う。
遮照ともいい、法を破して空に帰するを遮、法を存して義を観ずるを照という。
日蓮宗では「破」という語に、総破と別破という用い方をしている。
総破とは総じて破することで、総括的に批判するの意。
つまり「諸宗無得道」という語は、諸宗を総括して批判したものであることから総破という。
これに対し別破とは別して破すことで、個別的に批判するをいう。
日蓮宗では四箇格言が念仏・禅・真言・律の四宗を個別批判していることからこれを別破という。