矢内原忠雄
矢内原忠雄
やないはらただお
(一八九三-一九六一)経済学者、キリスト者。
愛媛県生れ。
内村鑑三、新渡戸稲造に私淑した。
東大教授の時『中央公論』に発表した『国家の理想』が反戦思想として攻撃され昭和一二年(一九三七)に教授を辞職(矢内原事件)。
翌年雑誌『嘉信』を発行し自宅に土曜学校を開きキリスト信仰と平和および真理をめざす生き方を説いた。
戦後東大に復職、総長を務めた。
昭和一五年(一九四〇)五月、『余の尊敬する人物』(岩波新書)を世に送り、内村鑑三の『代表的日本人』刊行の精神を継承しつつ自己の信念と識見に基づきエレミヤ(予言者)、リンコーン(大統領)、新渡戸博士(恩師)と共に「日蓮」の項を設け真理に対する熱愛をもち真理によって国を愛した日蓮聖人の生き方を明らかにした。
《『国史大辞典』一四巻「矢内原忠雄」の項》