本遠寺(愛知県名古屋市)
本遠寺(愛知県名古屋市)
ほんのうじ
愛知県名古屋市に所在。
妙光山と号す。
もと京都本圀寺の末寺。
延暦一二年(七九三)三月の創立と伝え、日朗九老僧の一人である本乗坊日澄(一二三九-一三二六)を開山とする。
当寺は、もと熱田神宮の境内にあった法華堂を当地に巡化した日澄が社司に請い、本堂として一宇を建立したことに始まると伝える。
この法華堂は阿福長者という者の建立と伝え、また延暦年中(七八二-八〇六)最澄によって建てられたとも伝えられており、最澄はこの堂にて法華経一〇〇日の修行をなし、日蓮聖人は京都遊学の帰途この堂に籠り一〇〇日読経し立教開宗を祈願したという。
古来熱田法華堂本遠寺と呼ばれたこともあり、明治一九年(一八八六)には内務省より釈迦堂(法華堂)維持費として金一〇〇円が下賜せられた。
また毎年八月一四日には水済会(水施餓鬼)を修し、享保七年(一七二二)八月一四日の暴風によって亡くなった精霊の供養を行っている。