普門禅師の弁
普門禅師の弁
ふもんぜんじのべん
繰り弁の一つ。
祖伝中、京都南禅寺の長老・普門禅師師が法華経読誦によって感得した日天子像の開眼を聖人に依頼する段である。
普門禅師は常日頃から法華経をよく読んでいたが心に日天子の御影を拝したいという誓願をたてていた。
法華経一万部読誦満願の日、大日天子が紫の雲に乗っている尊い姿を拝することが出来た。
早速硯を引きよせ墨絵でしたためた大日天子像「この御姿を誰に開眼願うべきか」と祈ったところ「鎌倉にて法華経を弘むる日蓮聖人に開眼を願うべし」とのお告げ、禅師は早速鎌倉に出むくが、聖人は伊豆へご配流、ならばと伊豆川奈までゆき、聖人に開眼を願う。
聖人心よく受けられて、弥三郎夫婦ともども法華経如来寿量品を誦し開眼されるのである。
このあと綾部正清が主人朝高病気平癒祈願の依頼に来る段へと続く。