にちえん
(一五五九-一六一一)
字は春星。京都妙顕寺一二世となる。
備前の人。生来、極めて好学の人で、諸方に笈を負って遊学し、研学怠りなかった。ために宗義はもとより仏教学全般にわたり、学業多いに進んだ。
たまたま越前の妙泰寺で、天台の三大部の法華玄義を講義したとき、その学解の盛名を聞き伝え、四方より学徒が集まり競って日衍の講筵に侍したという。
日衍の求学の志は妙顕寺住職となった後も些かも衰えず、唯識等の性相学研究のため、更に奈良に遊学し、終生攻学を改めなかった。
慶長一六年一〇月一六日寂。
寿五三歳。