妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

日蓮上人(笹川臨風作)

にちれんしょうにん #2961

日蓮上人(笹川臨風作)

にちれんしょうにん

笹川臨風の書いた評伝。
明治四三年(一九一〇)に『万朝報』に掲載。
大正四年(一九一五)一二月に同文館より刊行。
大正元年に書いた緒言には「日蓮上人は宗教界の革命児にして、其熱烈なる態度、真摯なる心事、偉大なる人格は、我が史上に於て稀に見るべきものなりとす」と記しており、日蓮聖人への傾倒の念から日蓮主義を鼓吹する目的で、この評伝を発表した。
同書の題字は姉崎正治の紹介により久保田日遙が染筆し、さし絵は知人菱田春草作「辻説法」を載せている。
構成は旭の森にはじまり辻説法、立正安国論、伊豆の配流、小松原、蒙古来襲、龍の口、佐渡ケ島、帰庵、身延山、雲のゆきき、若法師、筑紫の波風、入寂の一四章から成っている。
理よりも日蓮聖人の人格を史実にそってまとめあげ「模範的な革命児」としての特を明らかにしている。
上人の人格を模範として事に従はば天下何物か成らざるものあらんや」と述べているごとく、日蓮聖人の熱烈でたくましく人情のこまやかな心を捉え、偉大な人格者である姿を再発見しようとしている。

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