かいほん
梵語pra ̄timoksaの漢訳。
波羅提木叉と音写。
別解脱戒とも訳される。
比丘や比丘尼が守り、受持すべき禁戒の条目を集めて箇条書にしたもの。
四分・五分・十誦等の律典は、これらの戒の条文を詳説し、註釈を加えたものに外ならない。
戒の条文は、律典等の記載事項の根本に当ることから、戒本という。
大乗戒の戒本には『地持論』より抽出した曇無讖訳の「菩薩戒本」と『瑜伽論』より抽出した玄奘訳の「菩薩戒本」等があるが、特に『梵網経』下巻は十重四十八軽戒の条文が説示されていることから、同経下巻を「菩薩戒本」ともよぶ。
《『広説仏教語大辞典』『岩波仏教辞典』「戒本」の項》