御火焚祭り
御火焚祭り
おひたきまつり
また御火焼・おひたき・おほたき、焼火祭などともいう。
火を焚いて祭り、怨魔の降伏を祈る行事である。
古くは陰暦一一月八日に京都を中心に関西地方で行われた神事である。
神社では神前に新穀の神饌・神酒をそなえ神楽を献じて庭に清火をたいた。
京都伏見稲荷では毎年一一月八日行われている。
なお地方により初冬の頃、神社の境内で古い神符などを焼き捨てる行事として行われている所もある。
本宗寺院でも、山内鎮守の祭りとして行っている所もある。
時期は地方によって異なる。
そもそも火は、水が洗い清める作用をもつのに対し、一切の邪悪を焼き尽し、清浄にする作用があるとされている。
このために神聖な宗教上の儀式には、古くから火の力をもって事物を清める法式が伝えられている。
火の力により、内には心についた邪毒を焼き、外には魔を払って、一切の病毒災厄を焼き尽し、現当二世の円成を祈るものである。
《柄澤照覺『神拜祭式加持祈祷神傳』、『国史大辞典』二巻「御火焚」の項》