妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

学道用心集

がくどうようじんしゅう #1661

学道用心集

がくどうようじんしゅう

一巻。 『永平初祖学道用心集』ともいう。
日本の曹洞宗開祖、道元(一二〇〇-五三)が初心の仏道修行者に対し、その用心を示したもので、一〇章より成る。
本書の成立については、書誌学的に多くの問題を含んでいるが(大久保道舟『道元禅師傳の研究』参照)、第三章末に「天福二甲午三月九日書」、第六章末に「天福甲午清明書」とあることから、道元福元年(一二三三)に深草に興聖寺を開創した翌年、もしくはその前後に門下へ書き示したものと見なす大久保説を依用しておきたい。
本書の出版は道元入滅後一〇五年の延文二年(一三五七)に、永平寺六世曇希によってなされた。
なお詳しく一〇章を示せば、第一菩提心を起すべきこと、第二正法を見聞し、必ず修習すべきこと、第三仏道は必ず行によって証入すべきこと、第四有所得心を用いて仏法を修すべからざること、第五参禅学道は正師を求むべきこと、第六参禅に知るべきこと、第七仏法を修行して出離を欣求する人はすべからく禅に参すべきこと、第八禅僧行履のこと、第九道に向って修行すべきこと、第一〇直下承当のこと、から成っており、修道の心得として細部にわたり示されている。
《『道元辞典』(東京堂出版)「学道用心集」の項》

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