てんぐ
梵語の優流迦の漢訳で夜叉の総名である。
夜叉は天竜八部の一つで、その夜叉には三種あって一は地に在って地夜叉、二は虚空に在って虚空夜叉、三は天に在って天夜叉と区別する。
また夜叉羅刹婆といい能噉鬼(のうかんき)、捷疾鬼(しようしつき)と訳し、人を食噉(しよくかん)する。
また傷者といって能く人を傷害するので羅刹は暴悪と訳す。
夜叉は鬼道にして破壊の神である。
形貌醜怪なインドの鬼神。
一般には深山に棲み羽団扇を持ち飛行自在にして業通力を有する想像上の怪物とある。
《『法華験家訓蒙』、『遺文辞典』歴史篇「天狗」の項、『国史大辞典』九巻「天狗」の項》