塚原三昧堂の弁
塚原三昧堂の弁
つかはらさんまいどうのべん
繰り弁の一つ。
祖伝中、佐渡ご配流の生活中、塚原三昧堂の様子を語る段である。
三昧堂とは念仏堂説。
共同墓地の湯灌場説。
一堂一社七かまど制による村長(むらおさ)所有のお堂説などあるが、どれも定説とはなっていないとの説明のあとで、三昧堂の由来は不明であっても、その有り様を語られた『種種御振舞御書』のおことば「一間四面なる堂の佛もなし。上は板間あはず、四壁はあばらに、雪ふり積りて消ゆる事なし。かかる所に敷皮うち敷き蓑うちきて夜をあかし日をくらす。夜は雪、雹、雷電ひまなし、昼は日の光もささせ給わず。心細かるべきすまいなり」は真実であると説き、聖人はこの悪条件下にあっても御心は安らかであった。
わが門下はこの御心を学べと、この段は説くのである。