四百四病
四百四病
しひゃくしびょう
人間がかかる一切の病気の総称。
人身は地水火風の四大の和合によって成り、病はその四大不調より起るという。
『大智度論』に「四百四病とは四大を身となし常に相侵害す。
一一の大の中百一の病起る。
冷病二百二有り水風起るが故に。
熱病二百二有り地火起る故に」とあり、『諸説辨』には「凡そ四気徳合すれば四神安和す、一気調はざれば百病もっぱら生ず。
四神動作すれば四百四病同時に倶に発す」とある。
日蓮聖人も『中務左衛門尉殿御返事』に「夫れ人に二病あり一には身の病所謂地大百一・水大百一・火大百一・風大百一、已上四百四病。
此病は治水・流水・耆婆・偏鵲等の方薬をもって此を治す」(定一五二三頁)と説かれた。
これを治するのに聖人は「この五字をば閻浮提人病之良楽とこそとかれて候へ」(『妙心尼御前御返事』定一一〇二頁)「日蓮悲母をいのりて候ひしかば、現身に病をいやすのみならず、四箇年の寿命をのべたり」(『可延定業御書』定八六二頁)と、法華経こそが最高の良薬と示された。
《『遺文辞典』歴史篇「四百四病」の項》