妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

叉手

しゃしゅ #1007

叉手

しゃしゅ

右手を内側にし、左手でその上を覆い、両肘を軽く張り、両拇指を組合せて鳩尾の辺に按ずる形のことをいう。
これは禅の風をとり入れたものであるが、臨済宗では「左手を胸のところに置き、右手をその外側に重ねて、両手の指をのばす」、曹洞宗では「左手の拇指を中にして拳をつくり、次に右手の指をのばした形でこれを覆い、肘を張って、軽く胸に当てる(叉手当胸)」といっており、本宗の叉手とそのまま同じではない。 そして、この叉手の法は中国の一般的挨拶の風習に於ける「拱手」(きようしゆ)が、禅宗の儀礼の中にとり入れられたものといわれている。
なお、拱手に於ては吉には、男は左、女は右を上にして両手を重ね、凶には、これを逆にするのが決まりであるといわれている。 本宗の叉手で、左手を上にすることは、「男左、女右」という拱手の風習の影響によるもののようである。
また、合掌印でいうところの「叉手合掌」は、合掌して各五指を交叉する形のことである。

図版

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