一道清浄
一道清浄
いちどうしょうじょう
『義浄房御書』で、日蓮聖人は「一者(トハ)一道清浄(ノ)義、心者(トハ)諸法也」(定七三〇頁)と示され、更に「一者(トハ)妙也。
心者(トハ)法也」(同)として、妙法即一道清浄なることを強調されている。
一念三千の法華経は絶対無二であり、無垢無礙であるから、一切の障碍に惑わされることがない。
従って一道清浄の妙法を保つものは、すべての業障を超絶するとして、古来宗門修法師の重用する字句である。
また『祈祷指南書』の「霊気教化鈔」に「魔界、仏界、衆生界、一如にして二如なく、心仏及び衆生是の三も、亦た全く無差別なり、三にして而も不異なり、不異にして又三なり、一道清浄なれば障碍なく、又自他なし(略)」とあるが、一如の法界においては、一道清浄の妙法によって一切無障碍となりうるのであり、自他平等の利益が得られると説いてある。
加行所行規の水行も、この信念に徹するために行われる。
《『遺文辞典』教学篇「一道清浄」の項、『祈祷指南書』》