おんしょうじ
山梨県北杜市にあり、定栄山と号し、日蓮宗に属する。
もと身延山久遠寺の末で、黒印地二石五斗九升二合を領した。
天正二〇年(一五九二)の浅野氏黒印状には「穴平遠照寺二百六十坪」とある。
開山は越後阿闍梨日弁で、永仁二年(一二九四)の創立という。
寺伝によると、応長元年(一三一一)閏六月、開山日弁が奥州において遷化した時、従者がその杖を当寺に送った。
当寺では墳を築いてこの杖を植えたところ、枝葉が繁り、花が咲いた。
人々はこれを杖桜と称したと伝えている。
江戸時代中期には、仏殿、客殿、鐘楼堂、番神堂、題目堂、七面堂などが備わっていた。
《『甲斐国志』》