妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

笑禁断謗施論

しょうきんだんほうせろん #4397

笑禁断謗施論

しょうきんだんほうせろん

一巻。 僧那院日豊(一六〇〇-六九)著。 著作年代不明。
正本は現存しないが、写本が岡山県金川の妙覚寺(不受不施派本山)に蔵されている。
日奥の『禁断謗施論』に対する反駁書。
日蓮宗には古来より法華の信者以外には布施をせず、されもしないという不受不施の義があるが、豊臣秀吉による大仏供養千僧会の出欠をめぐって論が分れた。 身延日乾・日遠らが王侯除外の不受不施義を主張したのに対して、日奥は千僧会への出席は謗法として『宗義制法論』『禁断謗施論』『門流清濁決義抄』を著して反論・批難した。 これに対して日豊が本書をもって反駁したのである。
日奥が『禁断謗施論』に引用し批判した日乾書という書は、日乾の書でないことを明かして日乾を助け、千僧会への出席については「ただ権命をもっての故に、破宗を恐るるが故に意ならずして受くる也、自他宗皆これを知る」(写本)と述べ、辞し難き命であり、破宗法滅を恐れるからであるとしている。

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