妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

真間の手児奈

ままのてこな #4236

真間の手児奈

ままのてこな

千葉県市川市真に伝わる有名な伝説物語に出てくる美少女の名。
舒明皇の昔、この真の辺りに手児奈とよぶ一人の美しい少女がいた。
「麻衣に青衿をつけ、直佐麻を裳にはおりきて、髪かきけづらず、も穿かねど、錦の綾の中に包める齊児(いわいご)も、手児奈には如かず、望月の如くかがやきわたる面に、花のように笑み立てば、夏虫の火に入る如く、港に船の入り来る如く、人人が懸想する」という意味を、古く万葉集にまで詠われている美人。
しかし可憐な手児奈は、多くの若者たちが、互いに言い寄り、あい争う姿をみて、苦しみ抜いたあげく、ついに思いあまって、真の入江にかぐわしいその名を永久に止めて沈み果てた。
すると何のころからか、その沼辺に一小堂を建立して手児奈を祀り、安産子育てを祈って霊があると伝えられた。
その後、聖武皇の時代、行基菩薩が遊化の途次、真に錫をとどめ、手児奈の小祠の地域を拡げて一寺となし求法寺と号した。
今日の日蓮宗弘法寺の由来はここにある。

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