妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

甲子

きのえね #4162

甲子

きのえね

かっし(こうしの音便)と同じ。
暦法の干支(えと)ち十干の甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と、十二支の子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の組合せの最初にあり、この組合せは六〇年で一巡するので暦の上の年・月・日に配当した。
古代中では元旦、朔日より大切な日とし、日本でも昔から縁起の良い日とした。
甲子日を大黒天の祭日とすることは有名であるが、この出処は分明でない。
日蓮聖人の『大黒天神供養相承事』にも「六斉ノ甲子ニ供物調へ御祭祀有可キ者也」(定二〇四七頁)とあり、古来、大黒天の縁日として甲子の日が当てられていたようである。 甲子大黒と称するのもこの俗習から出たものか。
また甲子待(きのえねまち)とは、甲子の日に現世の福を得る目的で、大黒天を祀る祭。 待は祭の意。
大豆・黒豆・二股大根あるいは干鰯等を供える。
社寺によって色々の伝習がある。
甲子は年に六回廻って来るので「六甲子」といい、中でも一一月の甲子と新年の初甲子を最も重視する。
大黒天は俗説によれば大国主命とされ、その危難を鼠が救ったという『古事記』の説話によって、甲子の祭神を大黒天とするのだといわれる。
日蓮宗加行所では、新年の初甲子に「大黒天祭」を厳修する。

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