普勧坐禅儀
普勧坐禅儀
ふかんざぜんぎ
一巻。
道元(一二〇〇-五三)著。
真筆存。
執筆年代は『普勧坐禅儀選述由来』によれば、宋より帰朝した嘉禄三年(一二二七)である。
現在、永平寺に所蔵される天福元年(一二三三)の浄書本と流布本との二種を見ることができる。
道元は再三にわたって推敲を重ねたらしく、両者の間に相当の出入がある。
後の成立とされる流布本は、そのためか四六駢儷体で洗練された格調高い文体である。
本書は道元が帰朝して最初に著した座禅の書であり、日本に禅を宣揚する意図を持った立教の第一歩であるとされる。
従来の伝統に沿い、坐禅の形式と意義と目的を伝えたのみではない。
坐禅を証悟の手段とせず、証悟後も修すべき仏行とするところに道元の独創性があるといわれている。
『正蔵』八二巻、『縮刷大蔵経』八巻、『日蔵』四五巻「曹洞宗章疏」一等に収録されている。
《『道元辞典』(東京堂出版)「普勧坐禅儀」の項》