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日蓮聖人辻説法(森鴎外作)

にちれんしょうにんつじせっぽう #3014

日蓮聖人辻説法(森鴎外作)

にちれんしょうにんつじせっぽう

歌舞伎。一幕。
森鴎外作。
『歌舞伎』明治三七年(一九〇四)三月号、号外に所載。
同年四月、歌舞伎座初演。
新しい史劇として注目され、翌年、若葉会の文士劇で再演された。
配役は、日蓮聖人(市川八百蔵、のちの七代目市川中車)、比企(ひき)大学(三代目片岡市蔵)、進士の太郎(一五代目市川羽左衛門)、妙(六大目尾上梅幸)ほか。
舞台は鎌倉の小路。
日蓮聖人信者比企大学は、娘の妙と進士の太郎とが相思の仲にあったが、太郎が日蓮聖人に敵対行動をとるので二人の仲を許さない。
いつものように日蓮聖人が辻に出て説法をしていたある雪の降る日、そこへ来合わせた進士の太郎が他宗を邪教としてののしる日蓮聖人の説法に怒り、激しく挑戦する。
しかし、日蓮聖人は自己の信念を曲げず、自分の宗旨の尊さをさとし、近く難のあることを説きあかす。
こうして進士の太郎は日蓮聖人に説伏され、ついに改宗する。
そこへ比企大学が現れ、娘妙との仲を晴れて許す、というもの。
なお、この作品は大正八年(一九一九)七月に帝劇場で、日蓮聖人(一三代目守田勘弥)、比企大学(四代目尾上松助)、進士の太郎(四代目片岡亀蔵)、妙(森律子)ほかの配役で上演された。

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