日念(松本房)
日念(松本房)
にちねん
(-一三三四)
松本房とよぶ。天台宗に属していたが真間の日頂の門下となり改宗改名した。
また日蓮聖人に親見して教えを受けた。
聖人が鎌倉への途次、房州南無谷谷泉沢氏権頭の処に滞留中、聖人が呪に依って逆浪をしずめ船出したことに感じた権頭父子は、聖人に帰伏改宗して弘安三年(一二八〇)に造寺した。
聖人の命を承けて日念はその寺を監し成就山妙福寺となした。日蓮聖人を開山とし日念は第二代となり、真間山に帰属した。
この地は泉沢村とよばれていたが聖人持呪の後は南無妙法谷と呼ぶようになった。
また下総蓮昌寺・結城妙国寺・福井妙国寺・越後妙国寺は日念の草創でいずれも真間門流である。
建武元年寂。
《『日本仏教人名辞典』「日念」の項》