日侃(宰相阿闍梨・保田妙本寺)
日侃(宰相阿闍梨・保田妙本寺)
にちかん
(一五二六-一六〇一)
宰相阿闍梨、千葉県保田妙本寺一五世にして、永禄一〇年(一五六七)一〇月一三日日我より日侃への付属の状が見られる。
在位四年、永禄一三年一一月一五日に後住を求めたが得られず在山したという。
日侃の安土宗論の風説を聞いた消息が見られ、貴重な文献である。
天正七年(一五七九)八月九日、正木左近将監に報じた消息(『妙本寺文書日侃書状』房総叢書一、二六四頁)、天正一五年卯月一四日付の消息『正木左近大夫将監殿』がある。
その消息によると、日侃は浄土宗側の風説は、一犬吠虚が万犬伝実になったもので、虚構の事であろう、いつか真実が伝えられる故にその時に正式に申し入れるとしている。