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弘演

こうえん #2053

弘演

こうえん

『開目抄』には公胤とある。
春秋代の人で衛の懿公(いこう)の忠臣である。
懿公は人民よりも鶴を愛した人であった。 ある弘演が命をうけて使いしているに、狄(てき)が衛に攻め寄せた。 ところが人民は「鶴と宮人とに戦わしめよ」と叫んで難に殉じようとしなかった。 そこで狄人は懿公を殺し、その肉を食い、その肝を捨てて引き揚げた。 使いから帰った弘演は、この様を見て大いに嘆き、割腹して自分の腸を出し、懿公の肝を入れて殉死したと伝えられる(『韓外伝』七)。
この忠義・報恩を『開目抄』では儒教の恩とし(定五三五-六頁)、『報恩抄』ではこれを世間の報恩とし、さらに仏教における報恩を説く(定一一九二頁)。
遺文辞典』歴史篇「弘演」「公胤(こういん)」の項、『聖愚問答鈔』(定三七六頁)、『四条金吾殿御消息』(定五〇五頁)、『一谷入道御書』(定九九〇頁)》

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