えこうじょうふ
日隆門流の尼崎本興寺勧学院能化の摂事日秀と本興寺守真日専・岡宮光長寺日随との間において明和六年(一七六九)に争われた論争。
日専は『本門法華宗廻向通不抄』を著して、久遠下種の本法なる妙法の経力の廻向によれば、いかなる悪人・五逆・謗法の徒も即身成仏の利益を蒙ることが出来ると主張し、日秀は『本門円宗廻向通不問答抄』を著して、謗法堕獄の者に対する廻向は未来成仏の遠因とはなるが、即身成仏の真因とはならないと主張した。
この論争は後年の皆成久遠論争の萌芽をなした。
《執行海秀『日蓮宗教学史』》