妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

密迹金剛力士

みっしゃくこんごうりきし #1811

密迹金剛力士

みっしゃくこんごうりきし

いわゆる仁王尊のこと。
二王とも称す。
仏法の守護神として、寺門の左右両辺に安置される。
向って左側は右手に金剛杵をもって口を開き、向って右側は右肩を高く張りあげ、口を閉じている。
共に筋骨隆々とし、上半身裸像で、怒りの形相をしている。
口の開閉は阿・吽(ア・ウン)の呼吸を表すという。
『大宝積経』に説くところによると、昔、王があり、二人の妻をもっていた。
第一夫人には一〇〇〇人の子があり、一〇〇〇人とも出家になった。
第二夫人には二人の子があった。
この二人は一〇〇〇人の兄達を保護し、仏法守護の任に当ろうと誓って守護神となった。
これが仁王であるという。
左を密迹金剛、右を那羅延金剛とする説、また、もとは一つの神格で共に密迹金剛とする説など異説がある。
密迹とは、に近侍して秘密の迹を知る意。
なお『法華経』普門品に出てくる「執金剛神」というのは、この金剛力士のことである。
《『遺文辞典』教学篇「執金剛菩薩」の項》

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