大日本帝国憲法と日蓮宗の対応
大日本帝国憲法と日蓮宗の対応
だいにっぼんていこくけんぽうとにちれんしゅうのたいおう
大日本帝国憲法では「大日本帝国は万世一系の天皇之を統治す」とあった。
これは、日本の皇祖神天照大神の子孫である天皇が日本を統治するということである。
従って「天皇は神聖にして侵すべからず」ということになる。
その精神的背景に神道いわゆる国家神道があった。
しかも、その神道は「宗教にあらず、国民すべてが崇敬すべきもの」とされ、仏教やキリスト教とは次元の違ったいちだん上の存在とされた。
この絶対主義的天皇制憲法のもとでは、キリスト教はもとより、新興の諸宗教も、また仏教さえも、さまざまな圧力に遭遇せざるをえなかった。
日蓮宗についていえば、日蓮聖人の遺文中に「神聖不可侵」の天皇を誹謗(ひぼう)した文章や文句のある場合、それを削除せよ(「崇峻天皇御書」など)とせまられ、とくに曼荼羅の題目の下に書かれた天照大神名を削れとまで圧迫が加えられた。