妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

大宮(駿河国富士郡)

おおみや(ふじ) #1321

大宮(駿河国富士郡)

おおみや(ふじ)

(一)駿河富士郡大宮町のこと。 現在は静岡県富士宮市。
昭和一七年(一九四二)六月、富丘村と合併して市制を施行し、昭和三〇年には富士根村と合併した。
室町代より富士登山口として栄え、甲州街道の駅路の要衝として発達した。
神社がこの地に奉遷されて以来、大宮司富士氏が領主として一帯を支配してきた。
日蓮聖人は、身延到着後第一報の『富木殿御書』に「十四日くるまがへし、十五日ををみや(大宮)、十六日なんぶ」と記されており、身延入山の際この地を経由し一泊された。
(二)旧大宮町にある浅神社のこと。
富士本宮浅大権現神社と称し、祭神は木花咲耶姫命である。
平城皇の大同元年(八〇六)田村麻呂が奉勅して今の大宮の地に奉遷されたという。 官幣大社、式内社。
日蓮聖人遺文『宝軽法重』の結びに「当は勧農と申し、大宮づくりと申し、かたがた民のいとまなし」(定一一八〇頁)と見えるが、この大宮づくりとは、浅神社の造営のことで人々が労力出仕に刈り出されてことを指している。
《『駿河記』、『駿河志料』、『遺文辞典』歴史篇「ををみや・大宮」の項

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