妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

塑造

そぞう #1257

塑造

そぞう

奈良代の文献には「捻(てん)」あるいは「摂(しよう)」と記されており、塑土をねって像を造る方法である。
木で造った簡単な骨組の回りに繩や布を巻き粘土をかぶせ、表面には粒子の細かい粘土に苆(すき)をまぜて塗り、乾燥させて彩色や金箔を施して仕上げる。
耳とか手の指などは針金を芯にして繩を巻き粘土をかぶせる。
塑造(像)はガンダーラの遺跡であるハッダやペシャワールなどから優れたものが出土した。
その技法は西域を通じて中に入り日本に伝わったものであろう。
奈良代に盛んに行われ、法隆寺五重塔の塑像群を始め、東大寺法華堂や戒壇院などにすぐれた作が遺されている。
平安代には一この技法がとぎれ、鎌倉時代から再び作られるようになるが、鎌倉以後には肖像が多い。
《『史大辞典』八巻「塑造」の項》

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