団扇太鼓
団扇太鼓
うちわだいこ
太鼓の一種で、金属の丸い枠に皮を張り、持つのに便利なように柄をつけたものでその形状が団扇に似ているところから、この名がある。
古くは一枚張りのもので、廣重の版画「池上詣」「会式風俗」などにも描かれているから江戸時代中期頃には、かなり普及していたものと思われ、この当時から題目講中、万灯講中にとって無くてはならぬものだったようである。
なお、両面張りの団扇太鼓ができたのは、江戸末期か明治初期のことであろうといわれているが明確でない。
打ち方には五点打する法と三点打する法があり、修行憎の行脚などには五点打する打ち方が用いられ、題目講中などでは主に三点打の打ち方が行われている。
万灯講中のお囃子の打ち方には、東京都内でも池上、堀之内、雑司谷などの地域によるちがい、各講中による特色などがあって、一様ではない。
《新倉善之『お会式と万燈』、『国史大辞典』二巻「団扇太鼓」の項》