えんとくじ
神奈川県三浦市に所在し、近浦山と号す。
往昔は鎌倉本覚寺の末寺で、永仁二年(一二九四)五月、日朗の弟子で朗門の九鳳(九老僧)の一人、大前阿闍梨日範の創建になる。
元禄一一年(一六九八)の津浪により堂宇悉く流失したが、享保元年(一七一六)再建された。
初め日範は三浦半島に遊化して、正応二年(一二八九)この寺の傍にある洞窟に身を寄せて起臥し、毎日法華経を読誦し村人の間に教法を説いたといい、村人はそこを妙法経窟と呼んだという。
日範は当寺のほか、近隣に寿福山延寿寺、円海山大乗寺・沼間山法勝寺を建立している。