一枚起請文
一枚起請文
いちまいきしょうもん
一紙。
法然(一一三三-一二一二)著。
建暦二年(一二一二)弟子源智の請によって極楽往生のための念仏の要義を一紙に認めたもの。
『和語灯録』には「御誓言の書」と標題され「一枚消息」「法然上人御起請文」「黒谷上人起請文」等とも称されている。
この起請文は法然の没する二日前の正月二三日に記されたもので、自らの死後の事を考え、末尾に没後の邪義を防ぐために認めた事を述べている。
念仏については「ただ往生極楽のためニハ、南無阿弥陀仏と申て疑なく往生スルゾト思トリテ、申外ニハ別ノ子さい候ハず」と述べているように、念仏は観念や学問などの上での念仏ではなく、極楽往生のためには、ただ愚鈍の身になりきって念仏を信じ、ひたすらに念仏する事を主張している。