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長禄寛正記

ちょうろくかんしょうき #5074

長禄寛正記

ちょうろくかんしょうき

一巻。
著者・成立年代共に不明。
室町幕府の三管領の一人、畠山氏は、持の後、実子の義就と持の養子政長とが督を争い、その勢力が衰退する。
本書はその督争いを中心に、将軍足利義政が飢饉や戦乱を放置して御所を造営したこと、土一揆が蜂起して人々を恐怖させたことなどを記し、長禄・寛正年(一四五七-六五)の、応仁の大乱が起る前の情況を伺う好史料となっている。
軍記物の一つで、その内容は二三条に分れている。
その一つ「日蓮上人由来之事」は、久遠成院日親が語った日本無双の法華経の行者としての日蓮聖人の行状を書き記したもの。
簡略ではあるが、日蓮聖人の家系やその誕生日を貞応元年(一二二二)二月一六日とするなど、聖人伝研究の上にも貴重な史料となっている。
また日親について、「是は方々に横行して法華経を談じ、諸宗の仏法を嘲り、宗論に及ぶ。そのころ無双の悪比丘也」との巷間における日親の批判的イメージを書き記すなど、団史的にも重要な史料である。

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