ふしんき
一巻。
京都要法寺広蔵院日辰(一五〇八-七六)著。
永禄元年(一五五八)一二月一四日に著した書。
『宗全』二三巻に収録されている。
本書の内容は教義書ではなく、日辰が日ごろ見聞している京都の日蓮教団の動向、なかでも富士門流の動向について、日辰の所信を明らかにしたものである。
とくに日尊門流からの批評が見られ、天文法難以後の日蓮教団を知る上でも貴重な史料である。
要法寺蔵真筆の全文影印が、京都本満寺版『日蓮宗全書』の一冊『日蓮上人伝記集』に解題を付して増補されている。
昭和四九年、本満寺発行。