妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

虹梁

こうりょう #4671

虹梁

こうりょう

社寺建築に主として用いられる化粧梁。
和様では断面の上端は下端より幅が広く、天竺様(大仏様ともいう)ではほぼ円形、唐様では側面が胴張りしており、天竺様と共に側面両端にそで切、下面に釈杖彫りがある。 本宗寺院虹梁は概ね唐様が用いられている。
身舎(もや)の柱の上にかかっている大きな虹梁を大虹梁といい、棟の両側の垂木をつなぐ小梁を繋虹梁(つなぎこうりよう)という。 また本と向拜とをつなぐ海老状に曲っている虹梁を海老虹梁(蝦虹梁)という。 両者の頭に高低差があるときに用いられる。
本宗寺院祖師堂には多く向拜が付けられ正面階段が設けられているが、その階段左右端の上部にこれを設けたものが多い。
なお虹梁の端の上面で、孤状に湾曲した部分を鯖尻(さばじり)、下端角に見られる繰形を眉(まゆ)という。
袖切のところが発達して直角三角形をなさず「若葉(わかば)」と呼ぶ唐草や渦文を刻んだのは桃山代以降のものである。 殊に文禄以後になると若葉も発達して太くなり、型に嵌り無意味な拙劣なものになる。
虹梁も元来は構造兼装飾に用いられたものではあるが、この代になると全く構造を無視したものまで造られるている。
《『史大辞典』五巻「虹梁」の項》

図版

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