日耀(常寂院)
日耀(常寂院)
にちよう
(一四四五-または一四四二-一五二二)
常寂院と号す。中山門流。下総松崎顕実寺第一一世。
日耀は顕実寺に学室を設け祖書を講じたが、これは後世、松崎檀林として発展していくこととなった。
『御書抄』として結実をみる弘経寺日健を中心とした御書講談者の一人として列し『観心本尊抄』(『御書抄』第八巻)を講じている。
本書は他の巻と筆録年代が異なっている。
末文には「本云大永七年丁亥四月十三日」とあり、日耀寂後の日付になっている。
他の巻とは別に筆録が完成したものと考えられ『御書抄』全体が永正一一-二年(一五一四-一五)頃に整束され、本書はそれより数年後に加筆されたとも推測されている。
日耀の著書として他に『本迹一致対論用意抄』三巻がある。
本書は妙満寺日存の『本迹対論用意抄』に対して著されたもので、日存一部修行本勝迹劣を破し、本門已顕の上の本迹一致を論じている。
大永二年一一月一日、七八歳(または八一歳)にして入寂。