宗祖降誕会
宗祖降誕会
しゅうそごうたんえ
日蓮聖人の生誕を祝う法会。
二月一六日に行われる。
生誕の地については「安房の国、長狭の郡、東条の郷、片海の海人が子なり」(『本尊問答鈔』定一五八〇頁)等とご遺文の諸所に具体的に述べられているが、年月日についてはその記述がない。
『波木井殿御書』(定一九二五頁)に「貞応元年壬午、安房国長狭郡東条郷生也。
仏滅後当二千百七十一年也」とあるが、これは古来真偽の問題がある御書で、そのまま受入れられないが、ほかの伝記年代や葬送記録などから逆算するとこの年にあたる。
生誕の日についてのもっとも古い伝えは富士大石寺日道の『三師御伝土代』で「貞応元年二月十六日タンジョウナリ」とある。
日道は聖人入滅の翌年に生れ、暦応四年(一三四一)に没した人であるから、この記述は大事な史料である。
以後これにならって諸祖伝書は二月一六日説を大体とっている。
ただ貞応元年(一二二二)はその年の四月一三日に改元してなったもので、二月一六日は厳密にはまだ承久四年(一二二二)であるが、通例として改元された年号はその年の前にも通用するので、貞応元年とよびならわしているのである。