地中三十九の原毒
地中三十九の原毒
ちちゅうさんじゅうくのげんどく
草木蟲魚のもつ一切の諸毒をいう。
『孔雀頂明王経』に、地中三九類の原毒の名を挙げて、頞拏羅、半拏羅、迦羅羅、計庾羅、部登誐麼、部多鉢底、泯拏鉢底、悉哩鉢底、帝惹鉢底、帝祖仡羅鉢底拽
戌鉢底拽
戌仡羅鉢底、阿羅拏、多羅拏、阿羅赧、怛羅拏、難跢諾賀、済賀済邏、発羅麌羅、止羅難覩羅、伊里枳止迦、捨且覩羅、尾補里、曩矩里、枳里比、怛朗誐里慧咤、闇母麼底、咎母麼底、麼度麼底、迦麼利、尾麼利、軍拏利、阿四覩四囀計、囀迦拏帝、囀櫒曩陛、摩賀囀利、覩覧迷、蘇覧迷と説いている。
『妙臂菩薩所問経』第四に、毒蛇、毒蟲の種類を述べて、毒蛇に四類ありとして、一牙二牙三牙四牙の四類で、この中二〇種は頭を挙げて行く。
六種は身を蟠まって動かない。
一二種は蠚すけれども毒がない。
一三種は蛇の王である。
残りの種は半蛇半蟲である。
四類の蛇毒には濃淡がある。
一牙の咬む所は微く毒があり、これを傷という。
二牙の咬む所は出血があり、これを血汗という。
三牙の咬む所は極痛があり、これを損という。
この三類の毒は、救うことができるが、四牙の咬む所は、毒気身に徧満して必ず死に至る。
毒蟲に六種ある。
糞に触れて毒を発する者を糞毒種。
尿に触れて毒発するを尿毒種。
触れるに随って毒発するを触毒種。
涎の沾す所によって毒発するを涎毒種。
蟲の視るによって毒発するを眼毒種。
咬むに随って毒発するを牙毒種。
これらの諸毒は、加持により、大神咒を持誦するとき除癒する。
特に毘沙門天の神咒等を一心に念誦するならば、その毒を消散することができるといわれる。