妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

四無畏

しむい #1157

四無畏

しむい

四無所畏ともいう。
法華経提婆達多品等に見られる語で、仏が教えを説法するに際し、畏れ(おそれ)を感じない四つの智慧、または説法に対して持つ四つの不動の自信のことで、正等覚無畏・漏永尽無畏・説障法無畏・説出道無畏をいう。
ち(1)正等覚無畏とは一切智無畏ともいい、真のすべてについて覚っているため、他からの難があっても畏れない不動の境地、
(2)漏永尽無畏(ろようじんむい)とは漏尽無畏ともいい、すべての煩悩を断じたので、他からの畏れを持たない境地、
(3)説障法無畏とは邪法を批評し、正しい法を示すことについて、他からの非難を畏れない境地、
(4)説出道無畏とは説尽苦道無畏ともいい、出離のえを説くことについて、他からの畏れを感じない境地をいう。
つまりは一切の覚者であり、煩悩を断じ邪道を誡しめ、苦から離れる道を示すという四つの畏れる処なき徳があることを指すのである。
また、これを菩薩についていう場合は、
(1)能持無畏、経文とその要義を体得して、他に弘めることについて畏れのないこと。
(2)知根無畏、人々の機根を知って説法をするので、畏れと不安を持たないこと。
(3)決疑無畏、他からの質問に対する答えに不安を持たないこと。
(4)答報無畏、いろいろな質問に対し、自由自在に応答し、畏れを感じないこと。

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