みかみおときち
(一八九一-一九四四) 大正・昭和期の小説家。
埼玉県生れ。
直木三十五、菊池寛らと文芸懇話会を設立。
『敵対日月双紙』で他の作品や着想などを巧みに自分のものに作りかえる換骨奪取物の大衆作家として認められ『淀君』『雪之丞変化』『鴛鴦呪文』等は好評を博した。
人物とその心理に対する簡明な描写を作風とし、時代背景や社会への批評精神にも関心をはらった。
昭和一○年代に依頼をうけて『読売新聞』に『日蓮』を連載、昭和一六年(一九四一)一○月に黎明社より刊行した。
《『国史大辞典』一三巻「三上於菟吉」の項》