妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

内船寺(山梨県南巨摩郡)

ないせんじ #788

内船寺(山梨県南巨摩郡)

ないせんじ

山梨県南巨摩郡に所在。
正住山と号す。
開基は四条中務三郎左衛門尉頼基。
頼基は日蓮聖人が竜口に首を斬られようとした時はあとを追って殉じようとし、また『開目抄』をも託された信頼の厚い熱烈な信者であった。聖人が「善医あり、中務三郎左衛門尉殿」(定八六二頁)と述べているように医術にも明るく、身延在世中の聖人の健康をしばしば気遣っている。聖人の葬送の際には池上宗仲と共に幡を捧げ、身延の御廟近くの内船の領地に隠居し、身延山内に端場坊を創して、おりおり登山しては聖人の御廟に服喪給仕した。
寺伝によれば弘安八年(一二八五)内房の館内に持仏堂を創したのが寺の初めとされ、頼基の死後館を改めて内船寺としたという。
頼基は収玄院日頼、妻は殊勝院日眼尼と号し、正安三年(一三〇一)在銘の頼基夫妻の五輪塔二基、堂内に約三五(センチ)の夫妻の座像を安置する。
また文和元年(一三五二)の鋳造にかかる銅鐘を蔵す。

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