龍門石窟
龍門石窟
りゅうもんせっくつ
洛陽の南約一四キロにある。
全長約二キロ(西山)、石窟数一三五二、石龕七八五、合計二一三七ヵ所。
石窟は伊水の流れをはさんで東西の山に分れ、その岩壁に大小の洞窟がうがたれ(ただし窟はそのほとんどが西山にある)窟内に仏像や龕が刻まれている。
北魏の洛陽遷都(四九三)に伴ってこの地に石窟が開かれたもので、北魏から隋・唐・五代・宋にわたり開鑿・追刻されている。
造像様式は西方的様式に中国化の気風が加わり、雲崗石窟よりも漢人化の傾向が強い。
竜門石窟は北魏から唐代以降に至る造像等の変遷を示すと共に、雲崗とならんで日本の飛鳥時代の仏教美術の源流となった。
また竜門石窟は雲崗と異なり、窟内に銘文が多く彫られており、書道の上からも重視されている。
《『岩波仏教辞典』「竜門石窟」の項、『図説仏教語大辞典』「石窟寺院」の項》