龍華秘書
龍華秘書
りゅうげひしょ
貞松蓮永寺福寿院日富(一七七八-一八四〇)が、京都妙顕寺所蔵の文書を編纂したもの。
四条門流の展開のみならず、日像以来の京都における日蓮門下の動向を知るための第一史料である。
なお龍華秘書とは龍華蔵中秘書という意味で古来妙顕寺、日像に龍華の名を付すことから、妙顕寺蔵中の秘書ということである。
日富は天保初年京都に遊学し、同九年(一八三八)妙顕寺四一世日行(竜進院)のはからいで蔵中の文書を閲覧し七種に分類した。
その内容は聖師部(日朗・日輪ら先師の書簡類)、歴祖部(先師の歴譜)、帝王部(院宣・綸旨)、公卿部、武将部(足利将軍の御教書等)、武臣部、雑々部となっている。
正本は京都妙顕寺に所蔵されており、日性(寛智院)による第一転写本が貞松蓮永寺に所蔵されている。
本書は『宗全』一九巻に収められている。