諫暁神明記
諫暁神明記
かんぎょうじんみょうき
一巻。
妙覚寺日奥著。
慶長九年(一六〇四)八月の著。
本書は神明の本地を論じ、神明は法華経に信敬し、正法の行者を守護し給う本誓のあることを明かして、自身が対馬に流された事に対し「正法守護の大小神祇いかでかこれを捨て給ふべき、もし諂曲の悪人を罰せずして、還って仏勅を重んずる者を捨て給はば、神明の本誓豈に破れざらんや」と諫め、「予頑愚の者ならば、たとい天捨て給ふとも恨みを懐くべきに非ず、然りと雖も、身命を顧みず、仏勅を重んずるものを守護して放ち給はば、彼の謗法の輩、弥々僻見を生じて悪業を増すべし、その罪の帰する所、神明いかでか免れ給はんや(略)誓願虚しからざれば、一の霊応を示し給へ、これまた身の歎を申に非ず、世間の疑を晴さんが為なり、敢て私曲を存せず」と結んで、天照・八幡等、日本国内の神祇、ことに八幡に対して諫暁し呵責している。
『万代亀鏡録』収載。