日眼(下条妙蓮寺)
日眼(下条妙蓮寺)
にちげん
(-一三八四)
駿河国(静岡県)下条妙蓮寺五世。南条時光の子で、寂日房日華の門に入り妙蓮寺を継いだ。
日眼は『五人所破抄見聞』の著者であると信ぜられているが、本書が日眼の著であるという証跡はない。
これは恐らく本書の奥書に康暦二年(一三八〇)という年号が後人によって添加されたため妙蓮寺の日眼の著でおろうと推測されたものであり、本書は早く見ても康暦二年より九〇年ばかり後文明二年(一四七〇)以降でなければ出てこない歴史事実がのせられていることから、むしろ西山本門寺八世日眼の著とする方がふさわしい。
従って『五人所破抄見聞』によって日眼の教学をうかがうことは無意味である。
なお日眼は至徳元年二月二二日入寂、世寿は不詳である。