四苦八苦
四苦八苦
しくはっく
一般には生苦・老苦・病苦・死苦の四苦に、怨憎会苦・愛別離苦・所求不得苦・五陰盛苦の四を加えて八苦という。
怨憎会苦とは現実の世界にあっては怨憎せる人と一緒に会合したときに受ける苦痛、愛別離苦とは自己の愛するものと別れなければならない苦痛、所求不得苦とは自己の欲求するものを獲得できない苦痛、五陰盛苦とは有情(衆生)を形成する色・受・想・行・識の五陰(蘊)から生じる身心の苦悩をいう。
また『瑜伽師地論』第四四では、寒苦・熱苦・飢苦・渇苦・不自在苦・自逼悩苦・他逼悩苦・一類威儀多時時住苦の八苦を出す。
《『遺文辞典』教学篇「四苦八苦」の項、『天台学辞典』「八苦」の項、『岩波仏教辞典』「四苦八苦」の項》