なからいとうすい
(一八六〇-一九二六)
小説家。
対馬国(現・長崎県対馬市)生れ。
明治二一年(一八八八)に『東京朝日新聞』の記者となり、翌年二月『唖聾子(おしつんぼ)』を同紙に発表して好評を博した。
その後、小説記者として『海王丸』『業平竹』等を書き『胡沙吹く風』を連載した。代表作に福島地方の義民を主人公とした『天狗廻状』がある。
樋口一葉の師であり、またその恋人と喧伝された一面をもつ。
俗曲の作詞家としても知られる。
竜口法難六五〇年記念に当り箏曲『龍の口』を作詞した。
また、大正五年(一九一六)一月-六月まで一三三回にわたり、朝日新聞に小説『日蓮』を連載し好評を博した。