胡及
胡及
こぎゅう
(生没年未詳)俳人。
元禄二年(一六八九)に刊行された句集『昿野』によると、胡及は法華経薬王菩薩本事品の偈に対し、「七偈七句」を作り、経文の心を句として表している。
その内容は次の句に示されている。
(一)「まっ白にむめの咲きたつみなみ哉」、(二)「雪の日や酒樽拾ふあまの家」、(三)「双六のあひてよびこむついり哉」、(四)「竹たててをけば取っつくささげかな」、(五)「月の比隣の榎木ちりにけり」、(六)「かはくとき清水見付る山辺哉」、(七)「秋のゆやおびゆるときに起さるる」。
これらは、いずれも法華経薬王品の経意をよく詠いあげたものであり「薬王品七句」とも称されている。
このことは作者が法華経信仰にいかに厚かったかを物語っている。