妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

王日殿御返事

第二巻 定本番号 20397 弘安3(1280) 分類: 真蹟断片現存

祖寿: 59 著作地: 身延 真蹟: 京都妙覚寺断片 

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    397   王日殿御返事
弁房の便宜に三百文、今度二百文給了。仏は真に尊して物によらず。昔の得勝童子は沙の餅を仏に供養し奉て、阿育大王と生れて、一閻浮提の主たりき。貧女の我かしら(頭)をおろし(剃)て油と成せしが、須弥山を吹ぬきし風も此火をけさず。されば此二三の鵞目は日本国を知る人の国を寄せ、七宝の塔を利天にくみあげたらんにもすぐるべし。法華経の一字は大地の如し、万物を出生す。一字は大海の如し、衆流を納む。一字は日月の如し、四天下をてらす。此一字返じて月となる。月変じて仏となる。稲は変じて苗となる。苗は変じて草となる。草変じて米となる。米変じて人となる。人変じて仏となる。女人変じて妙の一字となる。妙の一字変じて台上の釈迦仏となるべし。南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経。恐々謹言。   日蓮 [花押]  王日殿