師子王御書
320 師子王御書
閻浮提中飢餓□□示現閻浮提中□□又云、又示現閻浮提中□□劫起等[云云]。人王三十代□□国の聖明王□□国にわたす。王不用此して三代仏罰にあたるべし。釈迦仏を申隠すとが□□念仏者等善光寺の阿弥陀仏[云云]。上一人より下万民にいたるまで皆人□□此をあらわす。
日蓮にあだをなす人は、惣て日蓮を犯す。天は惣て此国を□□二云見有読誦書持経者軽賎憎嫉而懐結恨等[云云]。又云 多病痟痩。第八云諸悪重病。又第二云 若修医道順方治病更増他疾或復致死。又云 若自有病無人救療設服良薬而復増劇等[云云]。
弘法大師望後作戯論。東寺一門、上御室より下一切東寺門家法華経を戯論云。叡山座主並三千大衆□□日本国山寺一同云□□大日経等[云云]。智証大師云法華尚不及等[云云]。園城長吏並一国の末流等云 法華経真言経に及ずと[云云]。此三師を用る国主終に皇法尽了。明雲座主の義仲に殺し、承久御室思死にせし是也。
願は我弟子等師子王の子となりて群猿に笑る事なかれ。過去遠々劫より已来、日蓮がごとく身命をすてて強敵の科を顕す師には値がたかるべし。国王の責めなををそろし。いわうや閻魔のせめをや。日本国のせめは水のごとし。ぬるゝををそるゝ事なかれ。閻魔のせめは火のごとし。裸にして入とをもへ。大涅槃経の文の心は、仏法を信じて今度生死をはなるゝ人の、すこし心のゆるなるをすゝめむがために、疫病を仏のあたへ給。はげます心なり、すゝむる心なり。
日蓮は凡夫なり。天眼なければ一紙をもみとをすことなし。宿命なければ三世を知ことなし。而ども此経文のごとく日蓮は肉眼なれども天眼・宿命□□日本国七百余歳の仏眼の流布せしやう、八宗十宗の邪正、漢土・月氏の論師・人師の勝劣、八万十二の仏経の旨趣をあらあらすいち(推知)し、我朝の亡国となるべき事、先に此をかんがへて宛も符契のごとし。此皆法華経の御力なり。而を国主讒臣等が凶言ををさめてあだをなせしかば、凡夫なれば道理なりとをもへて退する心なかりしかども、度々あだをなし、