妙傳寺聖典個人版 新・電子聖典

食物三徳御書

第二巻 定本番号 20319 弘安1(1278) 分類: 真蹟断片現存

祖寿: 57 著作地: 身延 真蹟: 富士大石寺断片 

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    319   食物三徳御書
たからとす。魚は水ををやとし、鳥は木を家とす。人は食をたからとす。かるがゆへに大国之王は民ををやとし、民は食を天とすとかゝれたり。食には三つの徳あり。一には命をつぎ、二にはいろ(色)をまし、三には力をそう。人に物をほどこせば我が身のたすけとなる。譬へば、人のために火をともせば、我がまへあきらかなるがごとし。悪をつくるものをやしなへば命をますゆへに気ながし。色をますゆへに眼にひかりあり。力をますゆへに、あし(足)はやく、て(手)きく。かるがゆへに食をあたへたる人、かへりていろもなく、気もゆわ(弱)く、力もなきほう(報)をうるなり。一切経と申は紙の上に文字をのせたり。譬へば虚空に星月のつらなり、大地に草木の生ぜるがごとし。この文字は釈迦如来の気にも候なり。気と申は生気なり。この生気に二あり。一には九界